いりの舎 うた新聞 これまで雑誌に発表してきた発表作品・鑑賞文を紹介します 現代短歌 歌人 北久保まりこ

北久保まりこ プロフィール

北久保まりこ

東京都生まれ
東京都三鷹市在住
日本文藝家協会会員
日本PENクラブ会員
現代歌人協会会員
日本歌人クラブ会員
心の花会員
Tanka Online Project
Tanka Society of America

和英短歌朗読15周年記念動画
新作英文短歌
Spoken World Live発表作品

北久保まりこ

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歌人  北久保まりこ
いりの舎  うた新聞

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これまで発表してきた、短歌・鑑賞文などを発表します。

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いりの舎様、霜月作品集に新作五首をご依頼くださいまして、ありがとうございました。

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 かくし神

立夏より立秋愛(かな)し 病弱な母が私を産みたりし秋

勾玉はいのちのかたち縄文の翡翠にやどる姫川の祇

隠し神雲に触れしか 大いなる指紋をのこす秋空の青

アキアカネ肩に休ませ石仏が観音原に頬杖をつく

かくし神あらば守りの神あらむ 山路をてらす良寛の月

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『うた新聞』7月号 第112号 読者自選一首のページに掲載されました。

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祭礼の土器出でたりし校庭にゆるりとのぼる縄文の月

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いりの舎様、長月作品集に新作五首をご依頼くださいまして、ありがとうございました。

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Time 

 

解決をするのではない置き去りにする 時といふ容なきもの

生と死のさかひやいづこ サガリバナ数多身捨てし後の川べり 

原爆は不要なりきと明かすまで七十余年を要せし理由

社会科の師の明るさとNuclear 宙吊りのままに経し半世紀 

凪いでゆく盆の浅瀬を亡母が来ぬオフホワイトの麻のパラソル

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『うた新聞』5月号 第98号 読者自選一首のページに 下記の歌をご掲載下さいました。

紀元前よりここに在る石畳
鵲が何か啄んでゐる

 

いりの舎 『うた新聞』四月号 に 新作五首が掲載になりました。

昇りゆく天とはいづこ乳の実のひとつも椀に探せぬゆふべ

降りやまぬ星の夜にさす傘が欲し キーン先生旅立ちたまふ

九十七の誕生祝ひのはずなりしシャトー・ムルソー お好きでしたね

樽かをるブランデーに放たれて干し無花果に時間がもどる

旧漢字まじる直筆 亡きあとも灯りつづける師のあたたかさ

物心つくかつかぬか あんさつの報道の声意識の底に

モノクロの記憶に故き洋館の匂ひまじりぬ宇宙中継

不穏なる空気淀みしあの日より速まりたるや 滅びの時計

 

衝撃が家中を駆け抜けた。たった四歳一か月だった私が、それを鮮明に記憶していたのはなぜだろう。東京、目黒の祐天寺にあった父方の実家で、そのニュースを観た。

私は陰鬱な暗さと厳めしさから、玄関脇のその応接間が嫌いだった。アナウンサーの硬い声に、大人達が一斉に息をのみ、私は幼心に、何か不吉な出来事が勃発したと悟ったのだった。

私の中であの場所は、今も湿った匂いを放ち、時代の節目をかかえたまま蹲っている。

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亡き祖母の声懐かしき春の地震(なゐ) 六つ八つならば風と知るべし

哀しみの色となりたり黄の色も 入り日薄れる菜の花畠

をさな児を伴ふ勿れ死者達の眼の光止まざる沖へ

生きるものなべて愛ほし食はざれば生きられぬゆゑ蚊もわれを喰ふ

水晶に針の孤独を閉ぢ込むる襟元 羞(やさ)しくグラスをあはす

いりの舎 『うた新聞』三月号 「読者自選一首」 に 下記作品が掲載になりました。

国境を越ゆる心に藍澄めり 旅人のまま死なむと思ふ

いりの舎 様 どうもありがとうございました。

『うた新聞』五月号 読者自選一首のページに 下記の歌をご掲載下さいました。

晩年とやがて言はるる月日あり 廃村に猫が欠伸してゐる

編集発行人の いりの舎・玉城入野様、ありがとうございました。

『うた新聞』2014年五月号 読者自選ー首のページへ下記の歌をご掲載下さいました。

一心に流れて海へ放たるる生死の際のやうなる河口
(第三歌集『'WILL '』角川書店より)

編集発行人の いりの舎・玉城入野様 ありがとうございました。