歌人 北久保まりこ
お知らせ
アメリカの英語俳人として世に識られた親友 Deborah P Kolodji氏とともに、二人で編み出した全く新しい詩歌文学のジャンル*「Tan-Ku」の本『DISTANCE』が、2023年4月Shabda Press社より発行となります。
*「Tan-Ku」
短歌と俳句 (又は俳句と短歌)が交互に編まれる形の文学。短歌・俳句がそれぞれ二作品以上の場合をSequence(連作)、一作品ずつの場合をSet(セット)と呼び、どちらもタイトルを伴った形で完結する。
2023年02月02日(木)
現代歌人協会編『続 コロナ禍歌集』2021年〜2022年(短歌研究社)、59ページにご掲載下さいました。
ありがとうございました。
改めて、この世界的な疫病に立ち向かい、ある部分は慣れながら永らえた月日を思います。
著作権の観点から、他の会員名、所属、作品はモザイク加工を施させて頂きました。
2023年01月17日(火)
12月25日(日本時間12月26日) Deborah P Kolodji氏との共作、英俳句・英短歌 (Tan-Ku) セットが、Scalet Dragonfly に掲載されました。
EditorのKathleen Trocmet氏に心より御礼申し上げます。
https://scarletdragonflyjournal.wordpress.com/2022/12/25/the-color-red/
The Color Red
a fir tree
in the maple forest
forever
green . . .
melancholy (M)
dressing up drab clothes
with Christmas bling
I feel like singing (D)
— Mariko Kitakubo, Japan / Deborah P Kolodji, USA
2022年12月26日(月)
California Quarterly Vol,48 No,4 Winter 2022の40ページに、Deborh P Kolodji氏 との共作Tan-Ku Sequence, The Queen Mary が掲載になりました。
本詩誌のEditorであり、共にTan-Kuを産み出した親友のDeborah P Kolodji氏に心から感謝致します。
2022年12月15日(木)
TSA(短歌ソサエティオブアメリカ)Ribbons 最新号 Fall 2022 Volume 18, Number 3に私の作品が掲載されました。
同誌 The Tanka Studioに採用してくださったAutumn Noelle Hall氏にお礼申し上げます。
2022年12月09日(金)
令和5年版 角川『短歌年鑑』、「自選作品集」にご掲載賜り、大変光栄なことと存じます。
ありがとうございました。
作品は2021年、いりの舎『うた新聞』霜月作品集にご依頼頂きました連作「かくし神」です。
かくし神
・立夏より立秋愛(かな)し 病弱な母が私を産みたりし秋
・勾玉はいのちのかたち縄文の翡翠にやどる姫川の祇
・隠し神雲に触れしか 大いなる指紋をのこす秋空の青
・アキアカネ肩に休ませ石仏が観音原に頬杖をつく
・かくし神あらば守りの神あらむ 山路をてらす良寛の月
はや3年目も暮れようとする国境の無い病魔との奮闘に加え、戦、それに纏る物価高騰と、度重なる災いに見舞われる今、生き延びようとする生き物、種としての、本来の適応力が問われていると感じます。
柔軟さ、忍耐強さと感謝を忘れず、新たなる歳を迎えたく存じます。
2022年12月08日(木)
北欧への朗読の旅の短歌が、オーストラリアの短歌専門誌Eucalypt 2022年Issue 33に掲載されました。
EditorのJulie Anne Thorndyke 氏に、心から御礼申し上げます。
long flight
to Stockholm
july 2022
avoidance
of Russian airspace
2022年12月08日(木)
#FemkuMag に Ms. Deborah P Kolodjiとの共作 Tan-Kuのセット"Coming of Age"が掲載されました。
Coming of Age
angel hair pasta
her baby tooth
beneath a pillow (D)
first kiss
under the olive tree,
garden party
on this mellow
summer solstice (M)
Deborah P Kolodji and Mariko Kitakubo
2022年11月21日(月)
短歌研究の『短歌研究年鑑2022』、総合年刊歌集「2022年の1万首」(2000歌人 X 5首)に掲載になりました。
大変有り難く光栄なことと受け止め、今後の作歌活動、表現活動の糧と致したく存じます。
・大好きな姉さま乗せて走り去るサイレン憎し土砂降りの夜
・天窓に銀砂となりてそそぐ月 主無き部屋ガランと広し
・幾晩を経しやわが身も熱を帯び震へ止まざる身をまるめゐつ
・時間とは如何なる流れ 懐かしき笑みをやうやくつくりし主
・このまんま命果てても構はない この手の内がわたくしの家
作品詳細は、ながらみ書房『短歌往来』2021年11月号にご依頼頂いた特集〈動物( ペット)を詠む〉より「わたくしの家 by the cat」中からの抜粋です。
2022年11月21日(月)
日本ペンクラブ会報特別号 『ペンの力』に今夏北欧で詠んだ歌をご掲載いただきました。
旅2022.7
ロシアなる大国領空回避せり白夜に眠るスカンディナビア
民間機撃墜の懸念拭はれず 北極洋上経てヘルシンキ
鍔広のパナマが風に攫はれぬバルトの海の藍遥かなり
宇宙から視えぬ地球の国ざかひ 神の視点はいづこに有りや
これらは、今夏三年ぶりに国外の朗読企画団体に招かれ、北欧で詠んだ歌の一部である。
2022年11月04日(金)
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