歌人 北久保まりこ
お知らせ
PST11月24日4:00pm〜(JST11月25日9:00am〜) Kathabela Wilson氏主催によるWednesday Poetry Zoom Meetingに参加し、今朝詠みました最新作短歌を含む連作を朗読致しました。 コロナ禍で長らく自由な渡航ができぬなか、詩歌を通し互いに会話する機会を保つことができ、大変有り難く思っています。 *前半は快晴のテラスからと、後半は日差しを避けて和室からの画像です。 |
2021年11月25日(木)
PST 11月17日4:00pm〜(JST 11月18日9:00am〜) Kathabela Wilson氏主催によるWednesday Poetry Zoom Meetingに参加致し、新しい英短歌連作や自ら水盤に生けました花に関する短歌朗読をお楽しみ頂き幸いでした。 いつものように皆様の詩歌、音楽に触発され豊かなひとときをありがとうございました。 |
2021年11月18日(木)
PDT11月3日4:00pm〜(JST11月4日8:00am〜) Kathabela Wilson氏主催によるWednesday Poetry Zoom Meetingに参加し、Deborah P Kolodji氏と共に編みました最新の英俳句&英短歌 連作Halloween Night を朗読致しました。 時節に相応しい作品が夫々の参加者から発表され、互いに触発しあう豊かな時間でした。 主催者のKathabela氏からご自身のFB アカウント上で、とても良い連作朗読だったと言って頂きました。 ありがとうございました。 |
2021年11月04日(木)
PDT10月21日13 pm 〜(JST10月22日5am〜) Kathabela Wilson氏主催のThursday Poetry Zoom Meetingに参加致しました。 |
|
2種類の波紋音を交え英短歌朗読をお楽しみ頂き、またRick Wilson氏による尺八演奏もお聞きでき、秋の早朝の豊かなひとときでした。 |
|
皆様ありがとうございました。 |
|
Kathabela Wilson氏から大変貴重なコメントを頂戴いたしました。ありがとうございます。 Mariko Kitakubo so graceful and musical caries hopefulness of the future, tanka words like a magical cure. (text & photo by Ms. Kathabela Wilson.) |
2021年10月22日(金)
三毛ちやんと呼びし誰かに救はれぬ濁流に呑まれたりし夏の日
先代の爪研ぎし跡のあるあたり和室のすみに落ち着きにけり
相伴にあづかれる幸 マヨネーズちよいとかかりし鰹のタタキ
爪切りが苦手なれどもその後のおやつ乙なり煮干しがかをる
叱りつつ皆笑ひたり父さまのグランド・ピアノの部屋に眠れば
このところ頻繁に聞く獣の名 巨体なるらしキンキュージタイ
病院とおんなじ臭ひ 耳慣れぬ人声響く廊下を恐る
大好きな姉さま乗せて走り去るサイレン憎し土砂降りの夜
天窓に銀砂となりてそそぐ月 主無き部屋ガランと広し
幾晩を経しやわが身も熱を帯び震へ止まざる身をまるめゐつ
時間とは如何なる流れ 懐かしき笑みをやうやくつくりし主
このまんま命果てても構はない この手の内がわたくしの家
十九年前、わが家にやって来た鯖白の猫に、ポレポレと名付けた。スワヒリ語で〈 ゆっくり 〉という意味である。彼女は、私に抱かれていれば上機嫌だ。宅配業者のお姉さんにも人懐こく擦り寄り、「ワンちゃんみたいな猫ですね。」とウケが良い。
個性豊かなペットに、飼い主の私はどんな風に映っているのだろう。猫の目で見る小宇宙を覗くと、思った以上に面白く、不覚にもどっぷりと嵌ってしまった。これが、〔猫による短歌で綴る物語〕が生れた経緯である。
さっきまでソファで寝ていた話題の主が、欠伸をして膝に乗って来ようとしている。これからも、名前の通り急がずに、与えられた時間を健やかに生きてほしい。
2021年10月19日(火)
PDT10月15日5:00pm〜(JST10月16日9:00am〜)Kathabela Wilson氏主催のFriday Poetry Zoom Meetingに、滞在中の白馬五竜プチホテルASSAMさんから参加致しました。 |
|
尾上宏氏は心の花のメンバーでもあり、奥様とも以前からお親しくさせて頂いておりました。この度の館内からのZoom参加も、快く受け入れてくださいましたご厚意を大変有り難く思っております。 |
|
ミーティングでは、こちらでのパラグライダー体験を詠った新作英短歌の連作朗読をお楽しみ頂き光栄でした。 |
|
2021年10月16日(土)
PDT10月8日4:00pm〜(JST10月9日8:00am〜) Kathabela Wilson氏主催のFriday Poetry Zoom Meetingに参加致しました。 Deborah P Kolodji氏とともに編みました英俳句と英短歌連作、最新の3作品、"Autumn Ghosts","Leaving the Womb", "Traces "をパーカッションを交えて朗読致しました。 (photo by M. Kitakubo) |
|
18作目の"Traces"は、私が撮りました大いなる指紋のような秋雲の画像から触発されて生まれたものです。 いずれ詩歌誌に発表されましたら、皆様にも公開したく存じます。 (Photo by Ms. Kathabela Wilson) |
2021年10月09日(土)
日本ペンクラブ会報特別号に、寄稿させて頂きました。
ご存命中、大変お世話になりましたドナルド・キーン先生への思いを綴った短歌連作です。
いりの舎『うた新聞』2019年4月号より
・昇りゆく天とはいづこ*乳の実のひとつも椀に探せぬゆふべ
(*銀杏の別称。父の枕詞)
・降りやまぬ星の夜にさす傘が欲し キーン先生旅立ちたまふ
・九十七の誕生祝ひのはずなりしシャトー・ムルソー お好きでしたね
・樽かをるブランデーに放たれて干し無花果に時間がもどる
・旧漢字まじる直筆 亡きあとも灯りつづける師のあたたかさ
2021年10月04日(月)
日本ペンクラブ会報特別号 『コロナウィルスとわたしたち』に昨年ご掲載頂きましたものです。
ながらみ書房『短歌往来』2020年9月号掲載の自作短歌より抜粋。
アルコール消毒に負け血が滲むわが生命線 しつかり生きろ
緑青色のマスクを呉れし小さき手 生き継がれたる命のゆくへ
恐らくは自然淘汰をされてゆくダーウィニズムの大河の滴
明滅の痕跡がやがてさらさるる我らの生きた時の地層に
神の視点いづこにありや宇宙(おほぞら)の彼方にひとつ青き迷ひ星
2021年10月04日(月)
大親友のDeborah氏がメイン出演者のインタビューRattlecast111がオンエアされました。
過去にニュージーランドの詩歌雑誌KOKAKOに掲載となった私との共連作Both Sides of The Oceanを、貴重な時間内に朗読してくださり、心から御礼申し上げます。
FBとYoutube配信され、大変光栄に存じました。
> Deborah氏のRattlecast111インタビュー動画はこちらからご覧になれます。
Both Sides of the Ocean
by Deborah P Kolodji & Mariko Kitakubo
tea for both
sides of the ocean
smiling moon (D)
sharing
time under
the big dipper ---
gente roundness
of our horizon (M)
was it only yesterday?
cherry blossoms lined
a graveyard (D)
chatting
on the terrace ...
our roses
under my sun
under your moon (M)
I look up
through bougainvillea
skies we once travelled (D)
clouds come
into my tea cup
and go out ...
do they drift
from mine to yours? (M)
2021年09月27日(月)