歌人 北久保まりこ
お知らせ
アメリカ、カリフォルニア時間 5月7日(木) 午後1:30よりKathabela Willson氏主宰によるS.S.Japanese garden メンバーによる詩歌ミーティング zoom版に参加、短歌朗読をさせて頂く事になりました。(日本時間 8日5:30より)
また、同じくアメリカ時間、8日(金)午後4時より前回に引き続き フライデー詩歌ミーティングに参加、朗読を致します。こちらもK. Willson氏の主宰です。(日本時間9日8:00より)
2020年05月06日(水)
ドイツ在住のKaren Mahashakti G.氏による詩歌Zoom meetingにご招待頂きました。
ドイツ時間 5月6日正午より(日本時間 同日19:00より)参加、和英短歌朗読(ドイツ語訳付)を致します予定です。
ドイツのZoom meetingは初めてで、こうした機会に恵まれたことを有りがたく思います。
2020年05月06日(水)
![]() |
キャサベラ・ウィルソン氏主宰による 国境を越えたZoom詩歌ミーティングは、大変興味深く有意義なものでした。 |
![]() |
私とデボラ P コロジィ氏は、ともに作りました英短歌と英俳句の連作「DISTANCE 2020」を朗読いたしました。 このCORONA状況下を生きる今を詠みました連作は、英語作品のみによる詩誌「Basho」に近々掲載される予定です。 デボラ氏へ、共に取り組む時間を頂けましたことに感謝いたします。 |
![]() |
参加されたすべての歌人詩人俳人の皆様の 素晴らしい作品に触発されたひとときでもありました。 リック・ウィルソン氏の美しい縦笛の音も、久々に伺って心に染みました。 |
![]() |
キャサベラさん、リックさん、そして参加なさったすべての皆様へ、心よりお礼申し上げます。 |
2020年05月03日(日)
カリフォルニア時間、来る5月1日(金)夕刻より開催の、Kathabela Wilson氏主宰によるZoom poetry meeting にて、北久保の英短歌とDeborah P Kolodjiの英俳句の連作「Distance 2020」を朗読する予定となりました。
同連作は未発表のため、全文の公開は控えますが、詩誌 Basho (芭蕉)エディターのClayton Beach 氏が、大変お気に入り下さいまして、次号への掲載を希望しておいでですので、発表後にWebへも公開致したく思います。
Zoom meeting参加、及び朗読は初の試みですが、この状況下において、出来得る限りの活動の一歩と致したく存じます。
2020年05月01日(金)
現在 私共は全世界の国境を越え、ウイルスに見舞われております。
お命をおとされた方々のご冥福を心よりお祈り致します。
ほぼ全ての、学術 芸術その他諸々の集会が自粛される中、自他ともに危険にさらされる事無く、一個人の私にも出来る小さな一歩を考えてみました。
ささやかな祈りと癒しのプロジェクトが、皆様にお届けできましたら幸いです。
2020.03.18.
2020年03月18日(水)
サイト Poets Salon, Colorado Boulevardに私の短歌と小文が掲載されました。宜しければどうぞお立ち寄り下さいませ。
2020年03月12日(木)
心の花 2月号 「佐佐木幸綱の一首」をご掲載頂き、また思いがけず「今月の15首」にもお選び下さいまして 大変光栄に存じます。
ありがとうございました。
掲載記事をクリックすると大きな画面でご覧になれます。
心の花「佐佐木幸綱の一首」2020二月号
歌集『旅人』より
未(いま)だ地の動かざる世に研(みが)かれしまろみやさしき凸レンズかな
一人旅が好きで、旅の歌も大好きである。赴いたことがある地ならば、思い出を辿りながら鑑賞でき、まだ見ぬ地ならば、想像のキャンバスに向かう無限の愉しみがある。かつて、「行ったことのある人にしか理解できないから旅の歌は駄目だ」という意見を聞いたことがあるが、決してそんなことは無い。
馴染みのカフェで歌集『旅人』を開くと、心は東京・武蔵野から、見知らぬ国オランダのライン川沿いの都市へと飛んだ。
掲出歌は、先生が早稲田大学在外研究員として、ライデン大学に在籍中の、一九九二年から九三年の間に詠まれた一首。ライデン科学博物館所蔵の凸レンズの歌である。
時は天動説の時代「未だ地の動かざる世」まで遡る。詠いだしから一気に攫われてしまった。うっすらと鳥肌立つような感覚とともに脳裏を過るのは、彫刻のアリストテレス、横目のコペルニクス、気難し気なガリレオの顎鬚。それに、なぜか顔が描かれた地球を、ど真ん中に配した天文図の記憶までが蘇る。注文したカフェラテが来るころには、六百年以上もの過去へ旅立ったまま、暫く彷徨っていたい気分になっていた。
異国で出会った上質なワインを楽しむように、旧い歴史の中に紛れ込んだ錯覚に酔う。臆することなく「凸レンズ」を覗くと、みえてきたのは当時の学者や職工の並々ならぬ努力と苦労。完成した暁には、拡大して映しだされた像を目の当たりにし、手を取り合って歓喜する人々。新しい発明や発見に心躍るのは、いつの世も同じである。
「まろみやさしき」の形容が、精密な研磨機材が無かったころの、人の手の温もりを思わせ、柔らかく胸に落ち着く。
掲出歌の二首あとに歌集に収められている歌を、ここで引いておきたい。
・見えざる星あるを信じし眼を思うはつなつのこのライデンの空
時代がすすみ、やがて地動説が唱えられる。そして、こうした「レンズ」の組み合わせから、ヒトは天体観測が出来るようになり、己の小さな存在を認識するに至る。
現代までに一体どれほどのウロコが、人類の目から剥がれ落ちたことだろう。
私は今銀河の隅で、遥かな昔から丹念に積み重ねられてきた時間の延長線上にいる。宇宙からみれば、ほんの一瞬でしかないその歩みの中の、数多な災いを含む出来事には、未来へ繋がる大切な意味があったと思いたい。
陽だまりのテラスで、お気に入りのリーディンググラスを置くと、顔見知りの店員がコーヒーのお代わりを持ってきた。家族連れで賑わう、師走初めの午後であった。
北久保まりこ
2020年02月07日(金)
和英短歌朗読による 海外への短歌紹介活動15年目をむかえ、 関わって下さいました国内外の皆様への感謝をこめ、ショートムービーを作成致しました。
日本歌人クラブ国際イベント その他 国内での和英朗読5都市を含む、世界51都市での活動の足跡を省み、今後の学びへ繋げて行かれましたらと存じます。
「一歌 一浄」の言葉を胸に生涯精進を重ねて参りたく思います。
皆様 今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
2020年02月07日(金)
ながらみ書房 『短歌往来』様よりご依頼いただきました。ありがとうございます。
<ブルガリア>
時空の旅BULGARIA
北久保まりこ
天穹に風が鳴るなり 古代ローマ遺跡にそよぐ薔薇の紫
滑らかな轍撫でたき石の道炉単打・セント・ゲオルギ聖堂
ディル薫るヨーグルトスープ塩味の旨さに通ふスラヴ語の店
噴水が陽を集めをり ソフィア市内古代セルディカ浴場の跡
コンスタンティヌスも好みし温泉水飲んでみむとて市民にまじる
昨年2019年は、日本とブルガリアの文化交流開始100周年、外交関係樹立80周年、そして外交関係再開60周年にあたる記念すべき年だった。私は首都ソフィア出身の歌人イリヤナ・ストヤノヴァ氏の要請を受け、和英短歌朗読をするため彼の地へ赴くことになった。直前にポルトガルで仕事があったので、リスボン経由での入国。楽器と着物一式計40キロの振り分け荷物という、いつもながらの一人珍道中である。
初秋の爽やかな天候に恵まれ、大使館主催の企画や市立図書館での文学イベントにて、多くの聴衆にパフォーマンスを体感して頂き幸いだった。都会の中心に遺跡が多く、古代と現代が混在する不思議な魅力あふれる地、是非またゆっくりと訪れたい。
2019年12月20日(金)
私の短歌が、Tanka Society of America, Ribbons, Fall 2019: Volume 15, Number 3 に掲載されました。
2019年11月29日(金)