歌人 北久保まりこ
お知らせ
Red Lights Vol.19 No. 1に英語短歌が掲載になりました。
編者Marilyn Hazelton氏に御礼申し上げます。
ありがとうございました。
Sweden
in a pure white
and deep blue sky
I doze in the air
of the arctic route
where am I?
forgetting
the stress of jet lag
in front of
an audience of 100 I give
my reading performance
2023年02月20日(月)
いりの舎うた新聞の二月号に、新作五首のご依頼を賜りまして、ありがとうございました。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
不帰ノ嶮 (かへらずのけん)
風を抱くパラグライダーの陽の密度 人でありしを忘る暫く
上昇気流わづかに捉へ昇りけり雪晴れの気の渓まで透る
ダイヤモンドダストと大気に浮かびゐつ 山祗様にまみえるところ
大天狗下る羽音が空を裂く白馬三山不帰ノ嶮(かへらずのけん)
地表より解き放たるる心地よさ 生まれる前のいのちに戻る
2023年02月07日(火)
Tan-Ku Set 3作品がNet Magazine、Shot Glass Journalに公開されました。
※画像をクリックすると Shot Glass Journalのページが表示されます。
Tan-Kuについて
Tan-ku is a collaborative form we developed where one poet writes a tanka and the other poet answers with a haiku, or vice versa.
Beach in Malaysia
by Deborah P Kolodji and Mariko Kitakubo
grey skies
the blues inside
me (D)
running
through rainforest
to the cove
accompanied by lightning
and a rainbow (M)
Forecast
by Deborah P Kolodji and Mariko Kitakubo
early twilight
the angry voices
next door (D)
darkness is hiding
under children's brims
tomorrow
will be a sunny day. . .
after the war (M)
Wings
by Deborah P Kolodji and Mariko Kitakubo
milkweed in bloom
a caterpillar hidden
under a leaf (D)
who can
recognize me
the joy
or loss—
metamorphosis (M)
2023年02月06日(月)
アメリカの英語俳人として世に識られた親友 Deborah P Kolodji氏とともに、二人で編み出した全く新しい詩歌文学のジャンル*「Tan-Ku」の本『DISTANCE』が、2023年4月Shabda Press社より発行となります。
*「Tan-Ku」
短歌と俳句 (又は俳句と短歌)が交互に編まれる形の文学。短歌・俳句がそれぞれ二作品以上の場合をSequence(連作)、一作品ずつの場合をSet(セット)と呼び、どちらもタイトルを伴った形で完結する。
SHABDA PRESS社公式サイトからご注文のご予約を承っております。
2023年02月02日(木)
現代歌人協会編『続 コロナ禍歌集』2021年〜2022年(短歌研究社)、59ページにご掲載下さいました。
ありがとうございました。
改めて、この世界的な疫病に立ち向かい、ある部分は慣れながら永らえた月日を思います。
著作権の観点から、他の会員名、所属、作品はモザイク加工を施させて頂きました。
2023年01月17日(火)
12月25日(日本時間12月26日) Deborah P Kolodji氏との共作、英俳句・英短歌 (Tan-Ku) セットが、Scalet Dragonfly に掲載されました。
EditorのKathleen Trocmet氏に心より御礼申し上げます。
https://scarletdragonflyjournal.wordpress.com/2022/12/25/the-color-red/
The Color Red
a fir tree
in the maple forest
forever
green . . .
melancholy (M)
dressing up drab clothes
with Christmas bling
I feel like singing (D)
— Mariko Kitakubo, Japan / Deborah P Kolodji, USA
2022年12月26日(月)
California Quarterly Vol,48 No,4 Winter 2022の40ページに、Deborh P Kolodji氏 との共作Tan-Ku Sequence, The Queen Mary が掲載になりました。
本詩誌のEditorであり、共にTan-Kuを産み出した親友のDeborah P Kolodji氏に心から感謝致します。
California State Poetry Societyに所属しておりません私にまで、わざわざ空輸してくださいましたご好意に、心から御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
THE QUEEN MARY
seagulls
a little girl watches
the ship sail in (D)
father's hand
was big and warm
before
my story begins
scent of the beach (M)
live band on board
dancing cheek to cheek
at the high school prom (D)
toasting
the fruit punch
our poetry
is still in the wind
string quartet (M)
horn blast
a hundred fifty poets
on deck (D)
That
antique smell...
I meet
an elegant ghost
at the end of the corridor (M)
Deborah P Kolodji
Temple City, California
Mariko Kitakubo
Tokyo, Japan
2022年12月15日(木)
TSA(短歌ソサエティオブアメリカ)Ribbons 最新号 Fall 2022 Volume 18, Number 3に私の作品が掲載されました。
同誌 The Tanka Studioに採用してくださったAutumn Noelle Hall氏にお礼申し上げます。
2022年12月09日(金)
令和5年版 角川『短歌年鑑』、「自選作品集」にご掲載賜り、大変光栄なことと存じます。
ありがとうございました。
作品は2021年、いりの舎『うた新聞』霜月作品集にご依頼頂きました連作「かくし神」です。
かくし神
・立夏より立秋愛(かな)し 病弱な母が私を産みたりし秋
・勾玉はいのちのかたち縄文の翡翠にやどる姫川の祇
・隠し神雲に触れしか 大いなる指紋をのこす秋空の青
・アキアカネ肩に休ませ石仏が観音原に頬杖をつく
・かくし神あらば守りの神あらむ 山路をてらす良寛の月
はや3年目も暮れようとする国境の無い病魔との奮闘に加え、戦、それに纏る物価高騰と、度重なる災いに見舞われる今、生き延びようとする生き物、種としての、本来の適応力が問われていると感じます。
柔軟さ、忍耐強さと感謝を忘れず、新たなる歳を迎えたく存じます。
2022年12月08日(木)
北欧への朗読の旅の短歌が、オーストラリアの短歌専門誌Eucalypt 2022年Issue 33に掲載されました。
EditorのJulie Anne Thorndyke 氏に、心から御礼申し上げます。
long flight
to Stockholm
july 2022
avoidance
of Russian airspace
2022年12月08日(木)