歌人 北久保まりこ
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「心の花」(結社誌)2008年11月号 [心の花]ニュース -NEWS FLASH-
北久保まりこさんの短歌朗読
九月十三日にモントレー・カルフォルニアで北久保まりこさんが自作短歌朗読をなさいました。モントレーは私の住むサンホセから、車で一時間くらいですから、早速、夫と二人で行きました。Yuki Teikei Haiku Societyという英語で俳句をつくる方々の集まりに、招待されたのです。
アルソマーという保養地のホテルみたいな所で開かれました。北久保まりこさんは、初秋のかんじの着物姿で、楚楚とした、まさしく日本女性そのままで、皆様、うっとり…。透きとおる声で自作を五十首くらい朗読なさいました。一首ごとにアメリア・フィールデン先生が英訳なさいました。
アメリア先生は、鵜沢梢さんとご一緒に多くの短歌英訳をなさっている方です。三十五名位のアメリカの方々は、じーっと聞き入り、惚れ惚れとまりこさんの着物姿を見守っておられました。
情感というものは、音声で響き、人々のたましいに触れるのです。そこに集まった方々は、英語で俳句を作られる方ばかりです。少し年配の方々が多いかなと思いました。
私は、日本語で短歌を作っています、と自己紹介しました。アメリカに暮らして、日本語で短歌をつくる人は多いのか、など質問があったりして、会の終了後、楽しい談笑のひとときでした。
(青木泰子記)