歌人 北久保まりこ
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2010年4月 前回の沖縄訪問時と同じくFMたまんで朗読
歌人で八重山みんさー織名工でもある、みんさー工芸館館長 新絹江氏とお会いする貴重な機会も得ました。紅短歌会主宰 歌人玉城洋子氏と。 | |
沖縄に長期滞在して学び、感じたことをご報告します。 6月の平和祈念祭での朗読の打合せに訪れた沖縄で、本島南部、南城市の糸数の壕の内部を見学し、歌人で観光ボランティア友の会会長の新里スエ氏に当時の惨劇をリアルに語って頂きました。 戦後生まれの私が辛うじて知っていたのは、母から聞かされていた東京大空襲や関東の戦中戦後、それと、南方へ送られた二人の叔父から聞かされた戦地の様子などでした。 |
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壕の暗黒の中に実際に立った時、そこで亡くなられた六百以上もの方々の念に、今にも押しつぶされそうな気が致しました。 また、反戦平和を訴える作品を展示している佐喜真美術館(本島中部・宜野湾市)をたずね、丸木位里・丸木俊両氏の絵画や、ケーテ・コルビッツ氏の作品にふれ、もう二度と戦争を、殺戮を繰り返してはいけないとの思いを心に深く刻んで帰って参りました。 私はまだ、沖縄戦の闇の入り口に立ったに過ぎませんが、今後も勉強し、平和を願う輪の一員として、皆さまに連なって行きたいと願っております。 (規則により壕内・美術館内の撮影は禁止されておりましたので、写真はございません。) |